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株式会社スペクトル
モニターケーブル 配線の落とし穴
〜事件は現場で起こっています!スペクトルからのお願い〜

最近、今までほとんど起きなかった事故?現象が起きています(頻繁ではありませんが)。

「事件は現場で起こっています!」・・・あれ?どこかで聞いたフレーズですが、笑い事ではありません。
それは・・・

モニタ延長ケーブルを敷設(配線、配管)して、モニタを接続したが映らない』ということ。
この時、お客様とメーカー(我々も含めて)の反応は極端に違います。

お客様:モニタを接続して映らないんだからケーブルの初期不良だろう。
メーカー:敷設後は初期不良とは見なさない。まず第1は、敷設前の接続テスト状況を知る

お客様は敷設が終わって「ほっ」と一安心。いざモニタをつけてみたら映らなくて慌てます。次にモニタ延長ケーブルの初期不良を疑います。当然の心理移行です。

逆にメーカーは、チェックを行って出荷しているので、接続したパソコンやモニタなどの接続構成、敷設した現場の環境などを疑います

この時にもっとも欲しい情報は、敷設前の接続テストの結果です。

どうしてこの情報が重要かというと、出荷前テストで正常表示されていても、「現場で実際に使われるパソコンやモニタでテストしているわけではない」ということです。

また、敷設時ケーブルを引っ張る力が加わること、配管内配線のためコネクタを外して配線後再度コネクタをつけるという、現場サイドの事情などがあるためです。

しかし、トラブルの起こる現場では、ほとんどの場合この事前の接続テストを行ってません。映らないモニタを延長ケーブルから取り外し、直接パソコンに接続しても映らなかったという、ウソのようなホントの話も実際にありました。

なぜ事前のテストをしないのか。これにはいくつかの理由があると思います。

◇パソコンはどれも同じものと思っている。

◇モニタはどれも同じと思っている。

◇技術や経験のある人の現場離脱。

◇製品に対する過信。

◇配線業者への過信。

◇システム設計者と施工業者(そのまた配線業者)との伝達不足、認識の違い。



◇パソコンやモニタはどれも同じものだと思っている。
パソコンは「データ処理をするもの」、モニタは「パソコンの処理を表示するもの」という概念でいえばどれも変わりません。但しその特性においては大きく違います。

ここではアナログRGB信号(モニタ信号)に限って記述しますが、各パソコンから出力されるRGB信号において、出力レベルがまちまちであることがわかっています。パソコンの低価格化に伴い、もちろん各部品の価格も下がります。

『部品の価格が下がる=不安定になる』とは限りませんが、結果的には安定した出力がされない状況になっています。しかも、同一メーカーでもモデルによって、極端な場合ではロットによって違うことすらあります。(基本的には延長などを考えて設計していないわけですから、これはこれで問題はないわけなんですが・・・)

モニタに関しても、周辺機器メーカーが低価格なものをどんどん市場に投入しています。こちらもモニタによって(メーカー、モデルによって)特性が違います。

実際、これら特性の違う同士のパソコンとモニタを接続した場合、標準ケーブル約1.8m程度でならほとんど問題なく表示されます。(特性の離れすぎたPC:モニタの場合、標準ケーブルを使用しても、よく見ると色ずれやゴーストのような現象が見られる場合があります。)

それをどんどん延ばしていくと、もちろん信号レベルが最初から安定していないと仮定すると、延ばせば延ばすほどそのズレ幅が大きくなり、「暗くなる」「ゴーストがかかる」等の現象がいっそう顕著に現れます。

現場で使うパソコンとモニタの事前の接続チェックは、非常に重要であることとご理解下さい。


◇技術や経験のある人の退職
実にもったいない話ですが、長年の経験や技術、そしてノウハウをもった方々が、現場から離れてしまうという現象が起こっています。2007年問題として新聞雑誌をにぎわしている「技術ノウハウの喪失」も、今後は影響してくるかもしれませ。

非常に大きな問題だと思います。

先にも述べたとおり、例えば現場の事情でコネクタを取り外さなければいけない、設置環境が悪い(ノイズ発生源などがある)など、現場によって様々な問題が起きるケースが考えられます。

そのときに、どういった処理をするのがベターなのか、速やかに判断し、もっとも良い対処法を絞り込んでいくという思考は、経験がものをいう世界です。

こうした方々は配線してからのトラブル処理がいかに大変かをよく知っています。

一度配線してしまうと、
それをもう一度やり直す労力とコストは並々ならぬものになります。


ですから、「たかがケーブル」と油断せず、最初はかなり慎重にチェックするわけです。

敷設前のチェックで不良が見つかれば話は簡単。ケーブルを返却してメーカーでチェックし、不良が見つかれば交換。良品と判断されても、実際お使いになるモニタを貸していただいてチェックした場合どうかなど、たくさんの方法、選択肢が残されています。またその行程もスムーズにすすみ、それだけ速く解決します。

敷設配線前の接続チェックは配線後に起きる可能性のあるトラブルを、事前に解決する非常に重要なポイントになることをご理解下さい。


◇製品に対する過信
どんな製品にも弱点はあります。例えば乗用車と戦車は違います。
乗用車は電柱に激突すると大破しますが、戦車は電柱をなぎ倒してすすみます。

極端すぎる例でしたが、信号ケーブルとワイヤーロープが違うように、信号ケーブルは強く引っ張ればどこかに支障をきたす可能性があります。配線業者の方も、たくさん配線をしている中で、つい忘れてしまいがちなことです。
最新の注意を払っていただきたいと願っています。

世の中にパソコンといわれるものは、一体どのくらいの種類が存在するのでしょうか。

メーカーやそのモデルを考えても見当がつきません。モニタも然りです。現在に至っては、オリジナルのパソコンや組立パソコンなどを含めると全く想像できない数に膨れ上がります。たくさんパソコンを扱っている方は時に遭遇することですが、例えば他のパソコンでは使えるコンソールがどうしてもこのパソコンだけでは使えないという経験ありませんか?

お客様が現場で、どんなパソコンを使うのか私達にはわかりません

また、メーカーや型名を事前に知ったところで、対応しているかどうか判断できません。なぜなら、そのパソコンの仕様欄にはこう書いてあります。

『○△□準拠』と。

敷設前のテストは必ず必要です。

何度も記述しますが、極端な話、パソコンやモニタは全て微妙に違うと思って下さい
また、敷設してからの動作不良にかかる手間、時間、コストを十分考慮に入れていただきたいと思います
とにかく、必ず現場で使われるパソコンとモニタで事前にテストをしていただきたいのです。

もう一度いいます。

敷設前には現場で使うパソコンとモニタの接続テストを必ず行って下さい。

キズは小さい内に。一度キズ口を開いてしまってからでは、治療にかかる時間は何倍も違います。

スペクトルの、心からのお願いです。

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