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情報漏洩に関する危機意識No.4 |
PCを回収した納入会社は、廃棄したと廃棄証明書を見せるだろう。それを発行した廃棄業者は、沈黙を守るに違いない。うまくその売り先を聞き出せたとしても、30台の所在を特定することは不可能である。
先の言葉通り、神に祈るのが精一杯といったところだろうか。
これは笑い事ではない。廃棄されてからでは手の打ちようが無いのである。 これだけ危険なことを誰もが何も意識せずやっているということだ。 先の話で自社の廃棄PCを見つけた当事者は、肝が冷える思いがしたという。事の重大性に気づいていれば当たり前のことである。 ・・・参考にしていただきたい。 話が横道にそれたが、リース切れなどの時に大量に廃棄されるPCはその廃棄ルートをしっかり監視監督する必要がある。
それができなければ回収される前に、何らかの方法でHDD内のデータを消去してしまうことがベストである。 問題は不定期に廃棄されるPCだ。前者の大量に廃棄されるPCでは危機意識が芽生えやすいが、不定期に僅かずつ廃棄されるPCにはその意識が起こりにくい。
これは各拠点の責任者が、その意識をいかに持ち続けられるかということに関係してくる。 仮にデ−タ消去の機能を持った「HDIシリーズ」のような機器が傍らにあっても、危機意識を持続できなければ、それはただのお飾りに成り下がってしまう。 いたずらに全てのことにおいて危機感を煽ることを由とするわけではないが、少なくとも日本という国土は、歴史的、地理的に外からの干渉が少なく、危機意識が育ちにくい環境に置かれているといえる。
いわゆる「水と安全はただ」という考えが、無意識下の意識に染みついているのである。小さなほころびも知らぬ間に大きくなり、取り返しのつかないことへと発展する可能性を、常に孕んでいることを十分意識していただきたいと思う。 何度も言うようだが事が起こってからでは遅いのである。
先に何度も繰り返したとおり「事後」であっては決していけない。事後処理が大事なのは天災ぐらいである。情報漏洩は人災である。人災は先手を打ってそれを回避することの出来る唯一の災害ではないだろうか。
情報の漏洩防止対策に関しては即実行に移し、決して「事後」にならぬよう危機意識を強く持ち、それを維持し続けて頂きたいと心より切願する。
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