SSD(Solid State Drive:ソリッド・ステート・ドライブ)とは
SSDとは、簡単に言ってしまうと、半導体メモリの詰まったハードディスクに変わる記憶装置です。
ハードディスク(以下HDD)では、データを記録するプラッタと呼ばれる円盤状のディスクと、それを回転させるスピンドルモーター、そして読み書きを行うヘッドの組み合わせで構成されていますが、SSDは、記憶媒体をプラッタから半導体メモリに置き換えたことによって、モーターやヘッドなどの駆動部分が不要になり、HDDとは違う様々な特徴を身につけた記憶装置です。
従来のHDDコピーマシンでSSDをコピーしようとすると、動作する場合と動作しない場合がありました。
これは、SSDがHDDとは違う記録形式でデータを記録しているため起こります。
HRT ADVANCE Type-Sでは、SSDの読み書き記録、その他の形式をSSDに合わせることにより、SSDを快適に試験およびコピーすることを可能にしました。
もちろん従来のHDDも使用できます。
ですので、PATA(IDE)のHDDやSATA(シリアル)のHDDから、SSDへの乗り換えが可能で、試験項目、コピーモード、消去証明書発行などは、HRT
ADVANCEと同等ですが、
転送ブロックサイズの可変機能を追加し、ランダムライトで
より詳細なパフォーマンスを測定できるようになっています。
詳細動作はHRT ADVANCEと同様です。こちらをご覧下さい。→
HRT ADVANCE
SSDをTEST&コピー
操作は添付の専用プログラムをパソコンにインストールして行います。
LANケーブルでPCと直結することも、HUBを経由しLAN上で動作させることも可能です。
LAN上で動作させると、消去証明書が1クリックで発行できます。
SSD試験機能
◆ドライブ情報&SMART情報取得
型名や容量、シリンダ数、ファームウェアなど、お使いのSSDの詳細情報を瞬時に取得し、さらに取得したSMART情報で、そのSSDの状態に問題があると、色やブザーでお知らせます。
◆パフォーマンス情報をグラフ化SSD内の転送速度をグラフ化します。グラフ化することにより、そのSSDがどの程度セルの交代処理(読めないセルがあり、その代替として書き込まれた箇所を読んでいる)があるかなど、そのSSDの今後を予測できます。(測定ポイント数は自由に変更できます。)
◆リードライト試験新たに導入するSSDに対し特定のデータパターンを書き込んだり(Write)読み込んだり(Read)、または比較したり(Compare)の動作を繰り返し行うことで、導入したSSDに初期不良がないかどうかを判断します。
試験のパターンは自由に組み合わせることが可能です。
SSDコピー機能(1:3同時コピー)
◆データコピーコピーマシンとして使用すると、1:3の同時高速コピーが可能になります。コピーモードは3つ。
1.ファイルコピー(使用領域のみコピー)
2.フルコピー(全領域コピー)
3.容量指定コピー(指定した容量のみコピー)
どのコピーでも、コピーのみ、コンペア(比較)のみ、コピー&コンペアの3つの動作が設定できます。
※1.スキップ機能でコピーを行うと、不良セルを全てスキップし、データの救出が可能です。
HDDのコピーも可能です。
PATA(IDE)のHDDやSATA(シリアル)のHDDから、SSDへの乗り換えが1クリックで高速に行えます。
SSDデータ消去機能(3台同時消去)
◆データ消去(3種類):コピー元マスターSSDは消去されません。3つの消去モードを自由に選択し、SSD内完全データ消去が行えます。
大切なデータの外部漏洩を防ぎます。
1.【ALL 00h】
HDD全領域に00hを書き込み、データ消去を行います。
2.【NSA -Standard】NSA標準方式
乱数書き込みを2回、0書き込みを1回の合計3回の書き込みで、データ消去を行います。
3.【NSA-Old】NSA旧方式
FFh→00h→FFh→00hを全域に合計4回書き込みでデータ消去を行います。
◆データ消去証明書発行
高価な消去証明用ソフトを導入したりせず、消去証明書が1クリックで発行できます。
その他SSD一括操作、ログ生成
◆スケジュール機能SSDのチェック(試験)が終えて、SSD内部のデータを完全に消去し、その上でコピーを行う。
この3つの作業を別々に行うと、時間と労力の無駄につながります。
スケジュール機能はスタートボタン1クリックで、3つの作業を自動的に行います。
◆自動ログ生成保存機能
動作履歴をドライブごとに、それぞれ自動的にログファイル化して、パソコンに記録します。いつ何処で、どんな作業を、どのSSDに対して行ったのか、SSDの情報と共に詳細な動作記録を作成し保存します。
オプションでIDE→SATA/SATA→IDE/IDE→IDE
ADVANCEはSATAポートを標準装備しています。IDEのHDDを試験及びコピーする場合はIDE変換アダプタを使います。
IDE変換アダプタは、3.5インチ、2.5インチの両方用意していますので、用途に合わせてお選び下さい。
IDE変換アダプタを使用すると、「SATA」→「IDE」×複数、「IDE」→「SATA」×複数とクロスの複数同時コピーが可能になって、IDEどうしの試験及びコピーも可能です。
※ IDE変換アダプタには、ADVANCE本体接続用ケーブルが付属しています。
製品仕様
製品名 / 型名 |
HRT ADVANCE Type-S / HASA3421A |
対応インターフェース |
Serial ATA2(3Gbps/1.5Gbps)
Pararell ATA(IDE) 3.5inch/2.5inch (オプション) |
ドライブ数 |
マスター1台、ターゲット3台 |
対応フォーマット |
FAT32、NTFS、Linux |
コピー可能容量 |
〜2T(テラ)byte |
動作機能 |
- 【リモート操作機能】
- PCと直結またはLAN経由でPCから全操作可能
- 【データコピー】
- フルコピー/容量指定コピー/ファイルコピーの3種類のコピー方式をサポート
コピー&データ比較
- 【データ消去】
- NSA/旧NSA/NCSC規格による消去
ALLゼロデータによる上書き
消去証明書発行
- 【簡易試験】
- リード/ライト/データ比較の組み合わせが可能
全面または指定範囲の試験
- データパターン指定
シークモード指定
- 【簡易スケジュール機能】
- 1クリックで自動的に3つの作業
- 【SMART診断】
- 【SSDパフォーマンス測定】
- 指定したモードでの動作性能をグラフ表示(SSDの状態確認)
- 【各種ログ保存機能】
- 自動ログをPC内に保存
|
SSD用電源 |
5V(2A)、12V(3A)をSSD単位で供給 |
外部インターフェース |
拡張I/O
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
オプション |
SATA(IDE) 3.5インチ、2.5インチ変換アダプタ |
付属品 |
ACケーブルx1、接地付2Pアダプタx1、SATAケーブルx4、HDD電源中継ケーブルx4、
HDDクッション(大)x1、HDDクッション(小)x1、交換用ヒューズx2、LANケーブルx1、
インストールCDx1 |
入力電源 |
AC100V 50Hz/60Hz |
サイズ(本体のみ) |
幅363x奥行253x高さ68mm |
重量 |
約3kg |
※上記仕様は予告なく変更することがあります。